近代医学の基礎となる免疫学

1796年 エドワード・ジェンナー(英国医師)は、少年に牛痘のウィルスに感染させた後で、何度も天然痘のウィルスに感染させようとしたが、少年は天然痘にかからないことにより、少年は天然痘に免疫を獲得していることを証明した。
(牛痘にかかると天然痘に対する抵抗力がつくりだされることが分かった。)

※当時としては衝撃的な発表であった。

ちなみに「ワクチン接種(Vaccination)」とは、ラテン語の「ウシ(Vacca)」に由来した言葉。

ルイ・パスツールはジェンナーの研究からヒントを得て、狂犬病のウィルスなどのワクチンを開発した。しかし、ジェンナーもパスツールもワクチン接種のどのような仕組みが病気を予防するのかについては、何の考えもなかった。

今でこそ、ワクチンという言葉やワクチンの予防接種などは一般的な言葉であり、概念として当然のように普及していますが、ウィルスに対する抵抗力(免疫)を受け渡すこと、また受け取ることができるということは非常に興味深いことだと言えます。また、牛の病気に対する免疫が人間の病気に対する免疫として種を超えて有効したということも牛の母乳や鶏の卵黄を原料としているトランスファーファクターの有用性をさらに実感させる事柄と言えます。また、最近ではエビデンス(科学的根拠)を求められることが多いのですが、パスツールやジェンナーもどのような仕組みが病気を予防するのかについては、考えようがなかったにも関わらず、一つの経験を大切にしたからこそ、その後の医学界に多大なる恩恵を与えることができたと言えます。

近代免疫学の幕開け

1890年 エミール・ベーリングと北里柴三郎は、ジフテリア菌に対してすでに免疫を獲得した動物の血液から「血清」と呼ばれる成分を取り出し、これを感染した動物に注射して病気を治した。ベーリングと北里は、この血清の中にジフテリア菌の毒素に対する「抗毒素」があり、この抗毒素がワクチンによる病気予防を行っていると結論した。

※現在では、この二人の発見した抗毒素が「抗体」であることが分かっている。

1901年ノーベル賞に医学・生理部門が設立された最初の年、ベーリング一人が受賞している。のちにジュール・ボルデが抗体以外にも細菌を直接破壊する物質を血清中に発見した。この物質は「補体」と呼ばれるタンパク質であることが、現在では分かっている。当時、微生物学の分野では、免疫は血清中の分子の働きであるという「体液説」と細胞の働きであるという「細胞説」の二つの理論があったが、最終的にはどちらも間違っていなかった。

〜免疫という軍隊システムが次第に明らかにされていくことになる〜

1939年 ラクトフェリンの発見 ※参考までに
1940年 カール・ランドシュタイナーとメリル・チェリスは病原体に感染されて免疫を獲得した動物の「リンパ球」を取り出し、別の動物に注射することにより、注射された動物にも病原体に対する免疫ができることを実験した。

トランスファーファクターの歴史

1949年 H.シャーウッド ローレンス博士
(免疫学の先駆者で知られ、伝染病学と免疫学の指導的存在)は、結核の研究中に「白血球細胞エキス」を通じて結核感染者から非感染者に免疫反応を伝達できることを明らかにし、この物質をトランスファーファクター(免疫反応を運ぶ因子)と名付けた。
1973年 トランスファー因子が、癌免疫療法のプロトコールとして国際登録される。米国国立健康研究所(NIH)にこの年の10月、がん免疫療法の国際登録事務局が設置された。
1980年 牛の母乳の使用許可(FDA) ※参考までに
1981年 厚生省においてトランスファーファクターの基礎研究が行われ、リンパ球(T−Cell)幼若化反応を増幅させる効果を持ち、臨床応用が広く考えられ、その実用上の必要性からも基礎的研究の重要性を示唆。
1985年 千葉大学医学部(肺癌研究施設)においてヒト由来のトランスファーファクターによる臨床試験。肺癌の術後免疫療法の有用性が示された。(1970年代から研究)
1989年 ゲイリー・ウィルソン博士とグレッグ・パドック博士によりトランスファーファクターの抽出処理方法が開発され、のちに4Lifeリサーチはその特許権を取得(米国特許 4,816,563)

「血液だけでなく、初乳の中にもトランスファーファクターがあるのではないか」と考え牛の初乳からトランスファー因子を抽出することに成功し、高度で画期的な技術を駆使して「濃縮フォーム」を完成させた。

1996年 C.H.カークパトリック博士が抗体への親和結合によりトランスファーファクターの因子を分離することに成功し、トランスファー因子の基本構造が明らかになった。
1998年 4Lifeトランスファーファクターの販売を開始。
2004年 4lifeトランスファーファクターがロシア保健省より病院・クリニックでの使用に対して認可を受ける。

※IL2(インターロイキン2)の癌細胞殺傷能力を超えた試験結果がこの快挙を推進した。(4lifeトランスファーファクタープラス)

国際科学技術センターにおいて引続き免疫調整物質としてさらなる研究が行われている。現在世界45ヵ国で使用されている。

1949年の発見以来トランスファーファクターの研究に約50億円の資金が費やされその利点について述べる科学論文は3,000件以上に及ぶ。世界中のすべての科学者は、トランスファーファクターが人々の健康と防衛学の将来に膨大な役割を果たすことを認識し始めている。